
皿や茶碗などの生活雑器として、美しさを確立した小石原焼き。素朴で温かい持ち味が食卓を品よく飾ります。
小石原焼きは、節目、流し掛けなどさまざまな技法を使い器に繊細なデザインを施されます。昭和50年(1975)には陶磁器では日本初となる「伝統的工芸品」に指定されました。

小石原村内には約50軒の窯元があり、窯元によって色使いや、形、デザインが全く異なる個性を生み出しています。それぞれの窯元には販売所や、中には陶芸体験もあるので窯元巡りが楽しめます。

小石原全域で村を挙げて行われる大陶器市「民陶むら祭」が春と秋の年2回、開催されます。春は毎年5月3日~5月5日の3日間。全国から多くの陶器ファンが訪れるこの祭りでは、村内の窯元が一度に窯開きを行います。
春の新作をチェックできるほか、陶器を通常期間の2割引きで購入可能。また、小石原焼小皿と山菜おにぎりセット販売や7寸皿絵付体験、特産品の販売なども行われ、多くの焼物ファンでにぎわいを見せます。