
千葉県成田市の大本山、成田山・新勝寺分院である「成田山久留米分院」。大本山は、歌舞伎役者、市川家(成田家)が信奉することで知られています。
久留米分院には、久留米の街の遠くからでも見ることができる「救世慈母大観音」があります。身代り不動尊で有名な大本山から分霊を招請して開山されました。
大観音像は、高さ62メートルの鉄筋コンクリート造り。眉間の白毫(ごう)は30センチの金の延板上に、3カラットのダイヤモンド18個。胸の飾りである瓔珞(ようらく)には水晶と翡翠(ひすい、56個)を配し、13メートルの幼児を抱いています。この中は螺旋状の階段で登れ、眺望窓があり遠くは雲仙も望めます。
また、八十八段の総大理石の階段は新しい名所として話題。毎年初詣には多くの参拝客が訪れ、暦に合わせて枚数限定のおみくじも登場します。2月に行われる成田山節分祭では、開運・厄よけ祈願を受けた年男・年女がまく約2万袋の福豆には、豪華景品引換券が入るため、毎年賑わいます。