小倉昭和館|映画の街・北九州で愛され続ける “わが町”の映画館/北九州市小倉北区
【投稿日】2017年04月12日(水)| 福岡発

小倉の中心市街地・魚町にある「小倉昭和館」は、今年創業78年を迎える単館系映画館。2本立て上映で1100円、学生なら700円。入れ替え無しで持ち込み自由。年配から若いひとまで、地域のひとが気軽に通える“町の映画館”です。
映画に一家言ある玄人筋にも定評のある2本立てのセレクト眼も然ることながら、上映作に因んだゲストを迎えて行うトークイベント企画も魅力的です。単に観るだけではない、プラスアルファが用意されています。「映画って、大きなスクリーンで見知らぬ人と感動を共有することが出来る数少ない場だと思うんですね。どこかで皆さん映画を介して語らいたいって気持ちがある。そんな場になればいいなあと思って」と三代目館主・樋口智巳さんはいいます。

月1回のイベント企画「シネマカフェ」は、2本立て上映後に、その映画を肴に自由に語り合ってもらおう、と始めたものだ。「もちろんゲストの話を聞くだけでもOKだし、感じたことや質問をぶつけてもらってもいい」(樋口さん)。これまでに、リリー・フランキーやタナダユキ監督(ともに地元北九州出身)など多彩なゲストを迎えて開催しています。
もともとは芝居小屋をルーツに持つという小倉昭和館。1号館スクリーン前にある小さな舞台はその名残りで、この舞台が様々なイベント企画の際に活きています。今後は同館を地域の人にどんどん開放していきたいと樋口さんはいいます。「“こんなことをやりたい”、“こんな風に使えないだろうか”。まずは何でも相談して欲しい。昭和館は地域の皆さまに育ててもらってここまで続けることができた。だからこそ、このスクリーンと舞台と客席を使って、皆さまとコラボしていきたい」。
【投稿日】2017年04月12日(水)【投稿者】たびらい編集部