全国八幡宮の総杜・宇佐神宮の祖宮といわれる薦神社

中津の市街地からは、やや離れた場所にある「薦神社(こもじんじゃ)」は、宇佐神宮と深い縁があります。養老4年(720)、宇佐八幡の宣託によって、隼人の乱鎮圧の際に薦神社の三角池のマコモで枕を作り、征伐に向かうみこしに納めたといいます。その後、三角池のそばに建てられたのが薦神社であるといわれ、この三角池そのものが宇佐神宮の御神体とされています。
中津藩主・細川忠興により再建された神門は、昭和63年(1988)に国の重要文化財に指定されました。神門や本殿などは、三角池の滑らかな水面とともに見どころになっています。お盆前には水草がびっしりと池に浮かび、蓮の花が見ごろを迎えます。
また、駐車場から神門に向かう途中には、御神木のクスノキがあります。この御神木は、目通り周囲が大分県内の全ての樹木の中で第1位の大きさだといいます。地域のシンボルとして人々に親しまれてきた御神木も、神門に向かう途中で忘れずにご覧ください。