黒田官兵衛の家臣・栗山善助の末裔が営む老舗の和菓子処

創業300年の歴史を持つ和菓子処「栗山堂」。長きにわたって老舗ののれんを守り続ける8代目店主の先祖は、豊臣秀吉の天下統一を支え、“天才軍師”として名をはせた黒田官兵衛の筆頭家老・栗山善助。
昔は刀鍛冶などが本職で、菓子づくりは副業だったのですが、時代の流れとともに和菓子屋業の方に力を入れるようになってきたのだといいます。また、本店が建てられたのは明治時代の初めごろというから感慨深ですよね。
栗山堂を代表する和菓子「外郎饅頭(ういろうまんじゅう)」は、白色と茶色の二種類。どちらもほんのり生姜味で、甘さは上品です。茶色の外郎は黒糖で色づけしてあり、こしあんが入っています。一般的に知られている棹型の“ういろう”とは違い、同店独自の菊花型が特徴となっています。
また、平成26年(2014)の大河ドラマにちなんで開発された「兜最中(かぶともなか)」は、栗山善助が病床の官兵衛から賜ったというかぶとを模して作られており、あんの中には柚子の果汁と果肉が入っています。全ての素材が国産というこだわりの新商品です。