
福岡市東区にある筥崎宮(はこざきぐう)で、毎年1月3日に開催される伝統行事「玉取祭(たまとりさい)」。
「玉せせり」の通称でも知られるこの祭りは、吉凶を占う正月行事。締め込み姿の男衆「競り子」が、豊作を祈願する「陸組」と大漁を願う「浜組」に分かれて、はらい清められた木製の玉を奪い合います。
この木製の玉は「陽の玉」と言われ、直径約28センチ、重さ約8キロ。触れると悪事災難を逃れ幸運を授かると言われています。約250メートル離れた末社から筥崎宮までの道のりを、競り子たちは激しく木製の玉を奪い合いながら奉納します。

玉取祭は「長崎くんち」や「八代妙見祭」とともに“九州三大祭り”の一つに数えられます。また、ゴールとなる筥崎宮は、京都府八幡市にある「石清水八幡宮」や大分県宇佐市の「宇佐神宮」とともに“日本三大八幡宮”の一つとなっています。