
玄海国定公園内に位置する福岡県糸島市志摩桜井の海岸「二見ヶ浦(ふたみがうら)」。福岡黒田藩二代目藩主の忠之が創建した桜井神社の社地であり、神聖な場所とされます。三重県伊勢市にある二見浦が“朝日の二見浦”と呼ばれるのに対して、糸島のものは“夕日の二見ヶ浦”と呼ばれ、特に夕日の美しさが称えられています。
糸島市北部にあるこの二見ヶ浦には、約150メートル離れた海中に夫婦岩(めおといわ)があり、大小の岩が大注連縄で結ばれています。長さ30メートル・重さ1トンのこのしめ縄は、毎年5月の大潮の日に氏子たちによってかけ替えられ、大注連縄掛祭りとして奉納されています。
大鳥居の前には、誰が名付けたのか鯨の形をした「鯨岩」が。海難防止と縁結びの御利益があるとか。昭和43年(1968)には県の名勝に指定されているほか、「日本の渚百選」と「日本の夕陽百選」にも選出。すぐそばにはレストランと駐車場、公衆トイレもあるので、休憩がてらゆっくりと楽しむことができきまよ。