
“カナッペ”といっても、クラッカーを使った料理ではありません。創業大正9年(1920)の「小倉かまぼこ」のカナッペは、ニンジンやタマネギなどを練り込んだ魚のすり身を薄い食パンでくるりと巻き、さくっと油で揚げたもの。昭和34年(1959)に旦過市場商店街会長・森尾さんの母親が発案したものですが、なぜこの名が付いたかは不明。
「母は当時、シェイカーを振ってカクテルをつくって飲むようなモダンな人でしたから、かまぼこに洋風の名を付けるセンスは、母らしいといえるかもしれません」と森尾さんは笑います。
1個125円。テレビ番組『秘密のケンミンSHOW』で紹介された直後は、1日2000個を売り上げたという看板商品です。