箱根・大涌谷観光は見どころ満載!圧巻の景色や名物黒たまごをご紹介
箱根町|【更新日】2023年10月23日

荒々しい山肌からは硫黄の匂いが漂い、立ち枯れた木々の荒涼とした風景が広がり、緑豊かな箱根のイメージとは程遠い大涌谷。
そのダイナミックでワイルドな光景を見るため、多くの観光客が訪れます。
今回は地球の息吹を感じられる貴重な観光スポット、箱根・大涌谷の魅力や見どころ、名物をお伝えします。
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
目次
箱根観光の必見スポット、白煙立ち込める「大涌谷」
大涌谷は箱根の最高峰・神山が崩壊してできた傾斜地で標高は1044m。約3000年前に箱根火山最後の爆発でできた噴気地帯です。
明治時代以前は「大地獄」と呼ばれていましたが、観光開発が進み噴煙や硫黄見物ができるよう整備され箱根屈指の観光スポットとなりました。
また噴気を利用した温泉作りでも有名で、源泉のなかった奥箱根一帯に温泉を提供している泉源地でもあります。
見応え・迫力抜群の「大涌谷自然研究路」
噴煙地帯の散策が楽しめるツアー
大涌谷観光での最大の見どころといえば、火山の息吹を間近で感じられる「大涌谷自然研究路」です。
2015年に起きた小規模噴火のため封鎖されていましたが、2022年にヘルメット着用の上、自然研究路への引率入場が再開されました。
硫黄の匂いが充満する中、大涌谷の噴煙地帯を約700m、所要時間約40分の散策が楽しめます。
引率入場は予約制、現金不可なので事前準備を
引率入場は1日4回、各回30名を定員とし毎日実施しています。ウェブサイトからの事前予約が必要となります。
安全対策の協力金として当日1人500円が必要となりますが、現金不可、カード、電子マネーなどのキャッシュレス決済となりますので注意してくださいね。
枯れた木々に散乱する岩石。地獄を味わえる異景
自然研究路には巨大な岩石が散らばり、木々は枯れ果てまさに地獄といった風景が広がります。
写真正面に見えるドーム状の建物は研究者用のシェルターで、古びた様子がおどろおどろしさを醸し出していますね。
閻魔台で大涌谷名物「黒たまご」をお試しあれ
こちらは大涌谷名物「黒たまご」が作られる、たまご蒸し場です。閻魔台と呼ばれる温泉池で、「蒸し方」と呼ばれる職人が毎日黒たまごを作っています。
黒たまごは閻魔台横にある玉子茶屋で購入できるので、できたて黒たまごをぜひ試してみてくださいね。
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箱根ジオミュージアムで箱根火山の歴史を学ぶ
箱根火山のすべてが100円でわかる
箱根ロープウェイ・大涌谷駅にある黒たまご館の1階は「箱根ジオミュージアム」として、箱根火山の歴史や特徴を学べる施設となっています。
じっくり見ると1時間以上かかりますが、入場料はなんと100円!
さらに併設のインフォメーションゾーンは入場無料、箱根ジオパークの紹介やツアー案内などがあります。
大人も子どもも飽きない工夫を凝らした展示
こちらの展示は大涌谷特有の温泉作りを再現した模型です。
大涌谷の温泉は火山蒸気と水を混ぜて作るちょっと特殊な温泉で、この造成棟の模型でその仕組みをじっくりと学べます。
ボタンを押すと温泉作りが始まり、水や蒸気が出てきます。大人も子どもも楽しめる仕掛け展示ですね。
大涌谷観光の前に知りたい、予備知識が満載
こちらの壁は箱根の地層断面図。他にも巨大硫黄や火山で形成された岩石のほか、火山地形模型やアンカー工の展示もあり、箱根の大地がどうやって形作られたのかがよくわかります。
また、スタッフおすすめの「大涌谷わくわくポイント」展示などもあり、自然研究路ツアーの前に行っておくとより散策が楽しくなること間違いなしです。
箱根全体の歴史が学べるお得ミュージアム
館内は大涌谷だけでなく、芦ノ湖、箱根温泉、仙石原などエリアごとの特徴をパネルで学べるようになっています。
例えば芦ノ湖エリアは九頭龍伝説を、仙石原エリアは神代杉、箱根温泉エリアは江戸時代をイメージしたイラストや資料を展示しているので、このミュージアムだけで箱根全体の歴史が学べる親切設計です。
大涌谷観光のお立ち寄りスポット「大涌谷くろたまご館」
黒たまごのオブジェは人気の撮影場所
先の箱根ジオミュージアムの2階は「大涌谷くろたまご館」として、黒たまごの直売所やカフェがあります。
お土産や休憩、食事もできて大涌谷観光ではぜひ訪れておきたい場所です。
大涌谷の名物黒たまごのオブジェは2箇所にあり、どちらも晴れた日には後ろに富士山を拝めるので、記念写真に絶好のスポットですよ。
大涌谷土産なら「くろたまSHOP」で間違いなし
こちらが大涌谷くろたまご館内にある「くろたまSHOP」。
お菓子やお酒をはじめ、キーホルダー、化粧品など多様なお土産がそろい、その数なんと1000点以上。
人気は「大涌谷くろたまごショコラ」「まっくろ黒まんじゅう」「大涌谷黒たまごクッキー」と、名物黒たまごにちなんだお菓子だそうです。
大涌谷名物「黒たまご」ももちろん買えます
もちろん名物・黒たまごの直売所も館内に併設。一袋500円で5個入りなのでシェアして食べられますね。
ちなみに美味しいと評判の黒たまごですが、とあるTV番組で検証したところ普通のゆで卵よりも旨味成分が20%ほど高かったとのこと。その美味しさに納得ですね。
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観光の合間に一息。大涌谷はカフェやスイーツも充実
大涌谷の絶景を望む「涌わくキッチン&CAFE」
くろたまご館の中には「涌わくキッチン&カフェ」が併設されていて、食事やお茶が楽しめます。
大きく開放的な窓からは噴煙を上げる大涌谷を見渡すことができ、その異景を座席からも堪能できます。
席数は200席以上、テーブル席のほかカウンター席もあります。圧巻の景色の中でのカフェタイムはここでしかできない体験です。
名物「黒」メニューが揃うカフェ
カフェの名物は黒メニューで一番人気は黒カレーパン。衣には竹炭とブラックココアパウダーが練り込まれていて、中は黒いカレーとまさに真っ黒づくし。
他にも漆黒の生地で具材を包んだ黒い肉まん「ぶた黒ドック」もおすすめですよ。
ドリンクもココアオレ、カフェオレ、冬季限定のあま酒やポタージュ、ジュースやアルコールもそろう充実のラインナップです。
大涌谷自然研究路入り口「ゆ〜らんど」でも一服
続いて大涌谷グルメでおすすめなのが、自然研究路入り口にある「ゆ〜らんど」です。
デザートから軽食まで楽しめるカフェは全面ガラス張りで、絶景を楽しみながらの一服が堪能できます。
写真はご当地グルメ「たまごソフトクリーム」、コーンまでずっしりとアイスが入っています。
ガラス張りの店内からは富士の絶景も
「ゆ〜らんど」の店内からは箱根の大自然だけでなく、なんと富士山も見えるんです。
店内はガラス張りで、カウンター席、テーブル席のどちらからも雄大な風景を楽しむことができます。
また外にあるレジからは気軽にテイクアウトもできて、外のベンチから大涌谷の景色を見るのもいいでしょう。
ワイルドな魅力満点の箱根・大涌谷観光へ行こう
風光明媚な箱根の中で大涌谷は異質な存在。荒々しい風景からは大地のパワーを感じることができ、大涌谷自然研究路では他では体験できない冒険ツアーが楽しめます。
また黒たまご館などお土産やグルメも充実。箱根ロープウェイからのアクセスも抜群です。いつもと違う箱根観光を体験したい方はぜひ訪れてみてくださいね。
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大涌谷へのアクセス
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【住所】足柄下郡箱根町仙石原
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1251 大涌谷くろたまご館【料金】有料
【駐車場】大涌谷駐車場を利用のこと