
大分県竹田市ゆかりの音楽家、瀧廉太郎(1879~1903年)の代表曲「荒城の月」のモデルになったとされる岡城跡(国指定史跡)が「日本百名月」に登録されました。3月15日(金)に岐阜県で開かれた「第4回全国名月サミット」で決まったもので、大分県では初となります。

「日本百名月」の選出基準は「名月を夜間も安全に楽しめる」「再開発で観賞地を失う恐れがない」など6項目。第4回サミットでは、約100カ所の候補地から岡城跡を含む10カ所が新たに認定登録され、累計36カ所になりました。
岡城跡では現在、「岡城歴史まちづくりの会」が中秋の名月に合わせたお月見会「観月祭」を開いていますが、二の丸月見櫓跡の北、稲葉川沿いの絶壁には、5代藩主中川久通(1663~1710年)が築いたと伝えられる「三日月岩」があります。月のない夜も宴を楽しむために彫ったとされるもので、弦長約3・2メートル、最大幅45センチ。「元禄十五年八月彫之」の文字と、灯明台を置く四つの台が残っています。