
大分県由布市のJR「由布院駅」すぐそばに、新たな観光拠点「由布市ツーリストインフォメーションセンター(TIC)」が平成30年(2018)4月1日(日)に開業しました。
観光情報の総合窓口として、交流の場として、多くの人が集う場所としての機能を備えています。由布院の観光だけではなく、九州全体の観光情報を発信し、九州観光のハブ拠点を目指しています。
設計は、大分県立美術館などを手掛けた建築家の坂茂(ばんしげる)氏。平成26年(2014)、“建築界のノーベル賞”と呼ばれる「プリツカー賞」、平成29年(2017)には、日本人では初めてとなる「マザー・テレサ社会正義賞」を受賞。世界各地の被災地で仮設住宅などを建設する活動を続けています。
「由布市ツーリストインフォメーションセンター(TIC)」は、2階建ての建物でY字型の集成材アーチ柱を連続させた空間。全面ガラス張りの室内や展望デッキから、周辺の山並みや「ゆふいんの森号」などの列車を眺めることができる造りとなっています。
館内1階部分は、観光案内や宿泊あっせん、辻馬車などのチケット販売、レンタサイクルや手荷物預かりなど観光情報や観光に便利な窓口、2階部分は、由布岳の眺望を望める展望デッキと旅に関する書籍、約1500冊を設置する旅の図書館が設けられます。
熊本地震以来、ルートを変更して運行していた「ななつ星in九州」が3月28日(水)から由布院駅に戻ってきました。毎週水曜に由布院駅に到着する「ななつ星in九州」を1階部分やスロープ、2階旅の図書館から眺めることもできます。春の訪れとともに、ますます観光客が増える由布院では、新たな拠点誕生に期待が高まっています。