
大分県国東(くにさき)半島の寺や神社などでつくる「宇佐国東半島を巡る会」は、平成29年(2017)10月7日(土)~12月10日(日)に非公開文化財の特別公開や寺院のライトアップを行います。
僧侶たちの修行場であった国東半島は、神仏習合発祥の地で、寺院群は総称して六郷満山(ろくごうまんざん)と呼ばれています。半島内の寺院の多くが、養老2年(718)に仁聞(にんもん)菩薩が開基したと伝わり、平成30年(2018)に1300年の節目を迎えます。

今回、国宝である宇佐神宮本殿の特別拝観や宝物館へ入館ができるほか、日本三文殊のひとつ文殊仙寺の鬼絵面、大般若経、奥之院岩窟内を見ることができます。傳乗(でんじょう)寺では、日本一の大きさをほこる大威徳(だいいとく)明王が間近で拝観できます。その他、四つの寺で秘仏などが公開されます。

ライトアップは国宝・富貴(ふき)寺など12の寺社と、世界農業遺産の郷「田染荘」(たしぶのしょう)が会場。田染荘は、平安時代から変わらぬ水田区画を残しており、水田のあぜに1万個のライトが設置されます。ライトアップ会場では、来場者に汁物などの提供と特別イベントが企画されています。