黄檗宗を開いた中国の高僧隠元禅師ゆかりの寺

創建が元和6年(1620年)の 興福寺は、唐寺の中でも最も古い寺院。中国・明の商人が長崎に渡来し、中国僧真円が航海安全を祈願してこの地に小庵を造ったことに始まる。江戸時代初期の長崎は、幕府の朱印船、唐船貿易の奨励により、ヨーロッパ諸国、イスラム、アジアなどの商人や物資が集まる国際都市となったが、なかでも中国からの来航者が圧倒的に多く、出身地別に寺を建立したのが興福寺をはじめとする唐寺(とうでら)の始まりとなる。
広々とした興福寺の境内では、柏葉アジサイ、伊予手まり、隅田の花火、紅額、黒姫、剣の舞、七段花など、めずらしい山アジサイが咲き、可憐な姿が心和ませてくれる。「紫陽花パスポート(500円)」を寺務所で購入すれば、6月30日(金)まで何回でも入山可能。イベント期間中は、お菓子とお抹茶(900円)をいただくこともできる。