
福澤諭吉とカレーのコラボイベント「第1回中津・諭吉カレーフェス」が平成28年(2016)10月16日(日)に大分県中津市で初開催される。
中津は、1万円札の顔、慶應義塾の創設者として知られる福沢諭吉の生誕地。福澤諭吉といえば、武士、蘭学者、著述家、啓蒙思想家だが、カレーと何の関係があるのかと不思議に思う人も多いはず。実は日本にカレーを紹介したのは福沢諭吉で、安政7年(1860)に書籍「増訂華英通語」で「Curry」を「コルリ」と紹介している。
当日、メインイベントとなる「カレーブッフェ」には11店舗が出店、和食料理屋の賄(まかない)メニューという珍しいカレーも登場する。さらに、カレーが好きな家族や美容師仲間など8つのグループが参加して、自慢の味を競い合うカレーのコンテストもあり、会場の投票で優勝グループが決定する。
これまで、中津市では旧居(福澤記念館)や企画展を通じて福澤諭吉の功績を紹介してきたが、「食」の面でクローズアップするのは初の試み。中津耶馬溪観光協会の担当者は「大人から子どもまでだれもが好きなカレーを通じて、福澤諭吉先生をより身近に感じてもらえたら」と意気込み、開催前にすでに今後の定期的な開催を検討している。ぜひ、この機会に中津を訪れてほしい。