
日田市源栄町の小鹿田焼(おんたやき)の里で、平成28年(2016) 10月8日(土)・10月9日(日)に開かれる「小鹿田焼民陶祭(おんたやきみんとうさい)」。10軒すべての窯元が参加して、この日のために焼かれた多彩な形の陶器がところ狭しと並ぶ2日間だ。
江戸時代中期に開窯された小鹿田焼は、飛び鉋(かんな)や刷毛目(はけめ)などの素朴な雰囲気を特徴とした陶器。国の重要無形文化財に指定されている。開窯から300年以上経った現在もなお、一子相伝の世襲制のもと、当時の技法を受け継ぎながら作られていて、その味わい深い佇まいに魅了されるファンも多い。小鹿田焼の里では、清流の水を利用して陶土を砕く「唐臼(からうす)」などの風景が見られ、のどかな民陶巡りが楽しめる。
この日のために焼かれた陶器は市価よりも安く提供され、多くの買い物客でにぎわう。日田バスセンターからの直行バス(先着順)も臨時運行されるので、ぜひ、お気に入りのひと皿を見つけに訪れて欲しい。