
大分県臼杵市で、山肌に刻まれた磨崖仏(まがいぶつ)「臼杵石仏」の加護を感謝する夏の風物詩「国宝臼杵石仏火まつり」が平成28年(2016)8月27日(土)に行われる。
造営の時期などは不明だが、磨崖仏の規模と数、また彫刻の質の高さにおいてわが国を代表する石仏群であるとして、59体が国宝に指定されている臼杵石仏。「国宝臼杵石仏火まつり」は約800年前から伝わる祭りで、1000本もの松明とかがり火が灯され、盆の送り火や害虫除けを願う虫追いとしても地元に親しまれてきた行事だ。
火が一斉に灯されるのは、日没後の19時。一帯が幻想的な灯りに照らされ、神秘的な景色を見ることができる。当日は和太鼓演奏や盆踊りなどのイベントも予定されている。