
平成28年(2016)7月25日(月)、道東・網走市で「オロチョンの火祭り」が開催される。
毎年7月に行われる「オロチョンの火祭り」は、かつてこの地域に暮らし、オホーツク文化を築いた先住民族の霊魂を慰める意味合いと、豊作を祈願する長い歴史を持つイベントだ。「オロチョン」とは、北東のアジアに住んでいたツングース系と呼ばれる民族を示し、日本では北方民族の総称として用いられていた言葉である。
かがり火が燃え盛る会場にはシャーマンが登場し、先住の北方民族の魂を慰め豊穣の祈りを捧げる。また、民族衣装に身を包んだ人々が太鼓や鮭の皮で出来た「コロホル」という楽器の音を奏でながら踊る様子を間近に見ることができる。