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湯平温泉の“いま”を、現地から紹介
【投稿日】2016年06月04日(土)| 大分発
九州の元気を、現地から紹介する

6月3日に、大分県由布市にある湯平温泉(ゆのひらおんせん)を訪れた。
湯布院インターチェンジから車で20分ほどのところにある湯平温泉は、江戸時代からの歴史を持つ石畳の景観で知られる。近年では温泉街の坂道を飾る赤いちょうちんも、この温泉地の新たな名物となっている。
湯平温泉では5月22日に伝統行事「湯平温泉まつり」を終えたばかり。「おかげさまで温泉まつりは例年以上のにぎわいとなりましたが、祭り後の宿泊予約は全くだめな状況です」と語るのは、湯平温泉観光協会の麻生幸次さんだ。「地震後は、一時営業休止となった旅館が1軒のみ。つまり湯平温泉はほとんど被害を受けていないのですが、その後、予約の7割から8割がキャンセルに……。現在も苦しい状況が続いています」
実際に温泉街を歩いている途中でも、観光客とすれ違うことはなく、住人の姿がときどき目に留まる程度。平日の金曜とはいえ、あまりにも寂しい状況だ。温泉街に五つある共同浴場の一つ「金の湯」をのぞいてみたが、源泉かけ流しの湯が無人の浴槽にひたひたと湧き続けているのみだった。

今の時期、温泉街の裏を流れる花合野川(かごのがわ)の近くでは、そこかしこでウグイスの鳴き声を耳にすることができる。また、夕方になると、高くつるされた赤いちょうちんが石畳を照らし、湯あがり散策にもってこいの雰囲気になる。湯平温泉の最大の魅力は、こんな温泉街らしい風情に他ならない。
今後は7月31日(日)に、夏の風物詩ともいえるイベント「湯平大ソーメン流し大会」の開催を控えている湯平温泉。宿泊客を待ちわびている同地に、ぜひ足を運んでほしい。
【住所】
湯平温泉(ゆのひらおんせん)
大分県由布市湯布院町湯平
【交通アクセス】
・湯布院インターチェンジから車で約20分
【電話番号(問い合わせ)】
0977-86-2367(観光案内所)
※10時~17時、火曜・水曜は定休日