ニュース
お得なパッケージツアーやアクティビティ、イベント情報、新発売の商品など、現地編集部が独自の視点で取材したニュースを毎日配信しています。
神秘的な空間を体験!「当麻鐘乳洞」開洞中
【投稿日】2016年06月07日(火)| 北海道発

北海道有数の優良米や、縞のない真っ黒なブランドスイカ「でんすけすいか」などが有名な当麻町(とうまちょう)は、旭川市の東側に隣接するまちだ。このまちで4月末より、北海道指定天然記念物である「当麻鐘乳洞」が開洞している。
鍾乳洞とは、石灰岩が地表水や地下水などによって浸食されできる洞窟のこと。国内各地に数多く存在するが、誰でも入洞することができる観光洞窟はごく一部であり、当麻鐘乳洞はそのうちのひとつだ。
当麻鐘乳洞は、昭和32年(1957)、石灰岩の採掘中に発見された。はるか1億5000万年前のジュラ紀から、長い時間をかけて生成された石灰洞窟で、学術的にも極めて貴重なものとして知られている。不純物が少なく、透明度が高いことがこの鍾乳洞の特徴だ。
鍾乳石の種類は多彩に揃っており、天井から同じ太さでパイプ状に連なった「鍾乳管」、天井からの水滴が高く伸びて筍状になった「石筍」、つららと石と石筍がつながった「石柱」、天井や壁から滴る石灰水が薄い膜状になった「カーテン」、中が中空になっている通称「マカロニ鍾乳石」などがある。特に「鍾乳管」は世界的にも珍しく、他の鍾乳洞ではあまり見られない。全長135メートル、高さ7~8メートルの洞内で、随所にライトアップが施された様子は幻想的で見応え十分だ。