九州の元気を、現地から紹介する

九重連山(くじゅうれんざん)の中腹、標高1000メートルに湧く筋湯温泉(すじゆおんせん)へ、5月13日に現地記者が訪れた。
大分自動車道九重インターチェンジから四季彩ロードを経由して約40分の道のりは、道路も景色も地震以前と全く変わりはなかった。しかし、チェックイン時間と重なる17時になっても、筋湯名物“うたせ湯”のある温泉街の中心に人はまばらな状況。宿は全て営業中なのだが、駐車場にも車の姿は見当たらない。
九重町の名所「九重“夢”大吊橋」にも足を運んだが、広い駐車場に車は20台ほど。
「昨年のゴールデンウィークで、来場者数は約3万5000人。今年は10日間でわずか7000人と、5分の1でした。周辺には一部崩れた道もあったのですが、この吊橋の安全点検も完了して、異常はありませんでした」と語るのは、九重町役場の“夢”大吊橋管理センターの生田良治さんだ。「今年は開通10周年なので、ぜひまたこの壮大な景観を見に来ていただきたいです」
筋湯温泉には、ここのえ夢バーガーや九重産のブルーベリーを使用したブルーベリーサンデーなど、地元グルメもそろっている。九重連山や震動の滝など、スケールの大きな自然が残る九重町へ、ぜひ訪れてほしい。