
商人の町として栄えた有家町にある吉田屋は、伝統の技術「はねぎ搾り」の技法を受け継いだ酒蔵です。
はねぎ搾りとは「はねぎ」といわれる大きな木の先に重しをかけ、テコの原理でお酒を搾る方法です。昔の搾り方で圧力が低く粕歩合が高く出ますが、搾りきれない分味が柔らかくまろやかな味に仕上がります。

蔵元自身が酒造りの全ての工程を行い、大量生産を行わない吉田屋の日本酒。吉田屋では酒造りに欠かせない酵母を、自然界に咲く天然の花々から分離された「花酵母」を使用しています。

奥座敷を使用した「八千代喫茶」とは、終戦後に吉田屋が始めた喫茶店の名前。ひと息つける環境を作り、多くの人に来てもらいたい!と当時の看板や食器など使って10年程前に喫茶店を復活しました。現在は蔵開き・蔵めぐり・コンサートなども開催しており、24畳一間の広々とした座敷からは、趣のある庭を一望できます。優雅な空間で、ゆっくりとしたひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。