
大分県国東(くにさき)半島にある櫛来社で、毎年10月14日に開催される火祭り「ケベス祭」。2000年12月25日(月)に国の選択無形民俗文化財に選択されました。
「ケベス祭」は、「トウバ」と呼ばれる当番の氏子と、奇妙な木の面をかぶった「ケベス」が、岩倉社の境内で火を巡って争う伝統行事。境内に設けられた燃え盛るシダの山に、ケベスが木で作られた棒を持ってケベスが突入するのを、近くの海で禊ぎをしたトウバが阻止するという起源や由来が不明とされる祭りです。
祭りが最高潮を迎えると、両者とも火のついたシダを持って走り回り、観客を追いかけ始めます。飛び散る火の粉をかぶると、無病息災が叶うという言い伝えがあるのだとか。化学繊維の服は火の粉が燃え移る可能性があるそうなので注意を。独特な雰囲気が漂う奇祭、「ケベス祭」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。