
五島市福江島西部の三井楽半島に位置する渕ノ元カトリック墓碑群。地元の信者の方々のカトリック墓地です。
この渕ノ元郷の集落の歴史は古く、寛政年間(1789~1801)の五島藩政策による開拓農民の移住よりも早く、安永5年(1776)7月27日に外海の農民14家族78人が居着きを願いでて移住しています。

夕暮れ時にはマリア像や墓標がオレンジ色に染まります。墓地の先には遣唐使船が通った東シナ海が広がり嵯峨(さが)島が浮かんでおり、神秘的で美しい光景を望むことができます。
静かに耳をすますと聞こえてくるのは強い波の音。過酷なキリシタンの歴史を物語っているようです。弾圧の中を生き延びた信者たちの信仰の強さも感じとることができますよ。