
小高い丘の上にそびえ立つレンガ造りの美しい教会「青砂ヶ浦(あおさがうら)」。その名前にふさわしく、教会の眼下に望む奈摩湾(なまわん)は青く美しい色をしています。
現教会は明治43年(1910)建築。新上五島町出身の建築士・鉄川与助の設計によるもので、信徒が総出でレンガを運びあげて完成しました。平成13年(2001)に国の重要文化財に指定。

聖堂内部の造りも見事で、コウモリ天井と呼ばれる梁の曲線や色彩豊かなステンドグラスが荘厳な雰囲気を醸し出しています(※聖堂内での撮影は禁止されています)。
12月から約1カ月間、青砂ヶ浦天主堂を含む新上五島町の数多くの教会がイルミネーションに包まれます。この教会イルミネーションは平成24年(2012)に日本夜景遺産にも認定されました。信者の人たちによって一つ一つ装飾されており、上五島の冬の風物詩ともいえます。美しく光り輝く夜の教会やマリア様が見られる冬季に訪れるのもおすすめです。