
長崎県長崎市にある興福寺で、紫陽花まつり「紫陽花季(あじさいき)」が行われます。境内に花開くのは、西洋紫陽花の原型の「山紫陽花」がほとんどで、その数は地植え約100株と鉢植え約200鉢、約150種類。
興福寺は、1620年創建の唐寺(とうでら)の中で最も古い寺院で、中国僧真円が航海安全を祈願してこの地に小庵を造ったことが始まりとされています。

イベント期間中は、興福寺オリジナルの紫陽花の主菓子と抹茶をいただくこともできます。歴史ある寺院の紫陽花を見に訪れてみてはいかがでしょうか。黄檗宗の開祖隠元禅師や、眼鏡橋を架けた黙子如定(もくすにょじょう)禅師、近世漢画の祖逸然(いつねん)禅師など、そうそうたる中国高僧が住持してきました。

隠元禅師は、インゲン豆、茄子、蓮根、西瓜、ダイニングテーブル、明朝体文字、印鑑など今に息づくさまざまな大陸文化を伝えました。