赤レンガと白のコントラストが目を引く教会

平戸市の山中に明治31年(1898)に建築された、平戸に現存のうち最古と言われる「カトリック宝亀教会」。白い漆喰とレンガとのコントラストが印象的で、黒島で洗礼を受けた宇久島の宮大工の手によるものです。
建物の正面はレンガ作りですが、本体は木造瓦葺となっていて、西洋と日本との融合を感じることができます。館内の淡い色合いのステンドグラスは床面までの窓となっており、外へ続くテラスへの出入り口も兼ねる珍しい作りです。多様な建築技術が施され、独特の構造の教会です。
宝亀地区には、潜伏時代に外海(そとめ)から移住してきた信者の子孫が多く住み、教会とともに歴史を歩んでいます。平戸瀬戸が見渡せる集落内の小高い丘に建っています。