「亀山社中」跡で坂本龍馬と幕末を偲ぶ

慶応元年(1865)に坂本龍馬と同志が、薩摩藩などの援助を受けて設立した“日本初の商社”といわれる亀山社中。2年間の活動の中で、船の回送や運輸業、銃器の斡旋を行い幕末に日本変革の一翼を担った。
その亀山社中の遺構の建物を、長崎市が当時の姿に限りなく近く改修・復元したのが「長崎市亀山社中記念館」だ。当時から使われていた柱などを再利用した館内には、龍馬のブーツのレプリカや書状の写し、海援隊の日誌、幕末の志士の写真(いずれも複製)などが展示されている。
また、平成29年(2017)2月12日(日)まで「薩長同盟成立150周年記念企画展」が開催され、最大の功績である薩長同盟をテーマに薩長同盟盟約の朱書き裏書(複製)など関連資料を期間限定で公開。名誉館長は、坂本龍馬に造詣が深い歌手・俳優の武田鉄矢さん。龍馬や幕末ファンはもちろん、高台にあって長崎の街が見下ろせる観光客に人気の場所だ。