ハリウッド映画版が公開、原作『沈黙』の舞台

キリシタンや原爆など、長崎や九州が舞台の物語も多く描いた小説家・遠藤周作の文学館。代表作『沈黙』の舞台であり、かくれキリシタンの里として知られる長崎市外海地区に東シナ海の角力灘(すもうなだ)を見下ろすように建つ。
常設展には生前の愛用品や原稿、文化勲章が展示されるほか、書斎を再現したコーナーも。また、写真やエッセイのパネルなどを通して幼少期から晩年までの足跡を辿ることができ、2年ごとに企画展も開催されている。
没後20年にあたる平成28年(2016)は、『沈黙』の刊行50年を迎えた年の為、来訪者が多く訪れた。そして2017年、マーティン・スコセッシ監督によるハリウッド映画版『沈黙—サイレンス-』が封切られる記念年。この機会に文学館まで足を運んで、遠藤文学の世界に触れてみよう。