外国船でにぎわった、口之津の歴史を体感できる

長崎県南島原市の南に位置する口之津港は、永禄10年(1567)の大航海時代にポルトガル船が入港。海沿いに建つ「口之津歴史民俗資料館・海の資料館」では、港と共に繁栄・衰退を繰りかえしてきたこの地の歴史を辿ることができる。
口之津港は、明治時代に三井の三池石炭の海外積出し港として繁栄、大正・昭和時代には日本一の「外航船の船員の町」として知られ、港町として3度全国に名を知られた。
資料館は明治32年(1899)に建てられた税関を利用しており、「歴史民俗資料館」と「海の資料館」、「別館」と「与論館」がある。貴重な歴史資料や、船員たちが世界で買い求めた海外の民芸品、当時の人々の生活を物語る民俗資料など約5000点の資料を展示。また、事前に電話で申し込んでおくと、館長が説明しながら案内してくれる。