
長崎県南島原市にある「戸ノ隅の滝」は幅5メートル、高さ15メートルほどと水量・渓谷ともに長崎県一とされる。滝壺一帯を細かい霧が舞い、マイナスイオンで癒やされる場所だ。雲仙の地獄から湧き出した温泉水を含む清水川の中流域にあたるため、酸性が強く鉄分の影響で滝の周辺の川床石は赤褐色に染まっている。山の緑と白い滝、そして赤い石とのコントラストを楽しみたい。
滝は県立公園「戸ノ隅公園」の中にあり、公園入口から遊歩道を散策すると春は新緑、夏は涼気、秋は紅葉と四季折々の自然を感じることができる。また、公園は桜とツツジの名所でもあり、花見やピクニック、ハイキングにもおすすめだ。
毎年ゴールデンウイーク中の5月4日には「戸ノ隅滝まつり」が開催され、町民や多くの観光客でにぎわう。公園の広場では演芸会、滝ではそうめん流しが行われ、一足早く初夏を体感できる。