まるで“天の浮き橋”、自然が作り上げた美しい石橋

佐世保市街地の東に位置する、牧の岳の中腹に佇む古刹「御橋観音」。御橋観音寺は8世紀初めに行基が開山したとされている。正式名称は「石橋山御橋観音寺」だが、寺の境内の庭園奥に高さ20メートル、幅4メートル、厚さ2メートルの巨大な天然の石橋が架かっており、「御橋観音」と通称で呼ばれることが多い。第三紀砂岩層から成る石橋の姿は迫力があり、浮き橋のように美しく「平戸八景」の一つにも数えられている。
石橋の周りで見られるシダの群落は、国の天然記念物に指定されている学術的にも貴重なもの。また境内は春は桜、秋は紅葉の名所としても知られる。シーズンには、家族や仲間と出かけたい。