山頭火が旅した、九州観音霊場第二番札所

神亀元年(724)の開山で、九州観音霊場の第二番札所である古刹・長谷寺。旅に生きた俳人・山頭火も巡礼したと言われている。長谷寺の秘伝で九州最古の飛鳥仏の銅造観音菩薩立像(国指定重要文化財)は、毎年4月20日に行われる「長谷観音大祭」で一般開帳される。
また、長谷寺奥の院から続く岩場づたい約2キロメートルに、石仏群を巡る「長谷八十八ヶ所お山めぐり」がある。コース内には70体余りがあるが、台座のみ残るものも含めると100体近い仏が祭られていたのではないかと予測される。先人たちの信仰を辿ってみよう。