
参拝者に「どぶろく」を振る舞う奇祭「どぶろく祭り」が、毎年10月17日・18日に白鬚田原神社で行われます。
神社創建以来、秋の大祭に氏子がご神前にどぶろくをお供え、ご神特を敬い、五穀豊穣、無病息災を祈るために始められたと伝えられています。九州で唯一、酒の醸造が認められている神社で、どぶろくにはその年の新米を使用。年に一度だけ参拝者にふるまわれるとあって、毎年九州以外からも多くの人が訪れます。
9月25日に醸造始めの儀として、氏子が約900キロの米とこうじを使用し仕込みを行います。蒸した米を布の上に広げて冷まし、こうじや水と一緒に醸造用の容器に入れて混ぜ合わせます。この工程は10月1日にも行われ、約1800リットルの「どぶろく」が出来上がる予定です。今年は稲の生育状況が良く、味も期待できます。
飲酒運転にならないよう、JR杵築駅から臨時バスが運行されます。また、10月17日(木)にあるステージイベントでは神社名の「白鬚(ひげ)」から「鬚自慢コンクール(鬚の部・髪の部)」、藤千代之助劇団舞踊ショーや同市大田地域の伝統芸能「陣太鼓OTA」の演奏や「俣水神楽」の演舞も予定されています。