海上守護の神で佐用姫伝説ゆかりの神社

天平時代(7世紀末から8世紀中ごろ)に建立されたといわれる加部島の田島神社。海上守護の神として広く知られ、遣隋使や遣唐使も航海の安全を祈願して参拝したと伝えられている。境内には、「肥前国風土記」に記された日本三大悲恋物語の一つ、松浦佐用姫伝説にまつわる佐用姫神社もある。ここに祭ってある「望夫石(ぼうふせき)」は、恋仲の大伴狭出彦(おおとものさでひこ)が百済に向けて出航する際、その悲しみのあまり佐用姫が石になったものだといわれている。この石に祈願すると添い遂げられる相手と結ばれるといわれ、縁結びの神社としても人気がある。