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【佐賀県】イカの町・呼子で楽しむ!人気の朝市と新鮮イカの活きづくり

佐賀県|【更新日】2025年7月7日

【佐賀県】イカの町・呼子で楽しむ!人気の朝市と新鮮イカの活きづくり

九州の北西部、東松浦半島の突端に位置する佐賀県唐津市の呼子町(よぶこちょう)。

目の前に横たわる加部島(かべしま)が玄界灘の荒波から港を守る呼子の地は、昔から天然の良港として栄えてきました。

そんな小さな港町は、実は全国に知られる「イカの町」。今回はそんな呼子の楽しみ方をご紹介します。

目次

一年を通してさまざまなイカが食べられる呼子町

お客さんの声から始まった、イカの活きづくり

呼子町

「イカの町」として知られる呼子。イカが有名になったのは今から45年ほど前、昭和の時代に『河太郎』というお店がイカの活きづくりの店を出したのが、呼子のイカが広まったきっかけだそう。さらにその前、『玄海』というお店がイカの活きづくりを食べてみたいというお客さんの要望に応えたことも、本当の始まりとも言われているそうです。

当時の呼子の名物料理といえば「鯛の活きづくり」で、イカを活きたまま出すという発想はなかったとのこと。全国に知られる「呼子のイカの活きづくり」は、お客さんの声から誕生した経緯があるそうです。

呼子へのアクセスはバスでも可能ですが、本数が限られているため、訪れる際はレンタカーの利用がおすすめです!

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季節ごとのイカの風味を味わってみよう

くるくる回るイカ

現在呼子では1年中イカを味わえますが、食べられるイカの種類は季節によって変わります。

10月中旬から4月中旬はアオリイカ。1月~3月はヤリイカ、そして4月中旬頃から10月中旬までがケンサキイカを食べられます。

現地の方によると、地元の方は身が厚いアオリイカが好きなのだそう!また、ヤリイカのことを地域では「ササイカ」と呼び、とくにメスが絶品とのこと。

「卵をたっぷり持った雌のササイカは、刺身ではなく煮つけがおいしいですよ」と話していたのは、海辺の宿「清力旅館」の3代目であり、呼子朝市組合長も務められている小林昌克さん。

イカを知り尽くした地元の人ならではの食べ方も、ぜひ試してみていただきたいポイントです。

元旦を除く毎日、364日開催される「呼子の朝市」

呼子の朝市

透明度抜群の「イカの活きづくり」を目当てに、年間で90万人以上が訪れるという呼子。日本三大朝市に数えられ、元旦を除き朝の7時30分から昼の12時までの毎日開催されている「呼子の朝市」も必見です!

呼子の朝市の歴史は捕鯨で栄えた江戸時代までさかのぼり、鯨肉や水揚げされる鮮魚と、農家が作る農産物との物々交換が始まりとされているそう。

200メートルほどの朝市通りが歩行者天国になって、平日・休日とも多くの露店が並びます。近海でとれた海産物もあれば、野菜や果物の農産物などラインナップはさまざま。

中でもとくに多いのは干物を取り扱う店で、こちらはお土産にもおすすめ。手作りなので店によって味が違うため、ぜひ味見をして好みの一品を見つけてみてくださいね。

元気いっぱいに接客をされる地元の人たちとの会話も楽しみの1つですよ。

朝市の後に立ち寄りたい人気スポット「呼子台場みなとプラザ」

漁協直営のスポットで、グルメとお土産探しを楽しんで

呼子台場みなとプラザ

「呼子の朝市」に次ぐ名所として賑わっている、漁協直営の「呼子台場みなとプラザ」も、ぜひ訪れていただきたいスポット。

直売所の「大漁鮮華」では買い物と食事を、隣接する「呼子台場の湯」では呼子湾を眺めながらゆったりと温泉を楽しむことができます。

干物や加工品、野菜や果物、惣菜やお菓子などさまざまな特産物もそろっているため、お土産探しにもおすすめですよ。

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漁協の直売所「大漁鮮華」(呼子台場みなとプラザ)

直売所で買った食材をそのままバーベキュー!

大漁鮮華

直売所では、店で購入した食材を炭火で焼いて食べられるバーベキューコーナーも設置されています!

店舗で販売されている魚介類はもちろんのこと、購入した野菜や佐賀牛などの肉類もバーベキュー用にカットしてくれますよ。

休日の昼は混雑するため、9時のオープンにあわせた朝食での利用が狙い目。開店後すぐなので食材も豊富にそろい、贅沢な朝ごはんが楽しめますよ。

▼詳細はこちら
バーベキューコーナー(呼子台場みなとプラザ)

呼子湾の波の音や光を感じながらくつろげる温泉も

呼子台場の湯

「呼子台場の湯」は呼子大橋や呼子湾を一望できる、最高のロケーション。展望風呂は、“美人湯”として知られる唐津市肥前町の高串温泉の源泉を使用しています。

ぬるぬるとした肌触りで、肌がしっとり潤うと好評。施設外に出ても、その日のうちなら何度でも入浴できるので、一番風呂に入ってから呼子観光を楽しんで、帰る前にもう一度温泉に入ることもできます。

入浴後の体をリフレッシュする休憩談話室もあり、こちらでは飲食も可能。

直売所「大漁鮮華」で刺身などを購入して、風呂上がりに食事を楽しむこともできます。

呼子へ行ったら訪れたい!おすすめ観光スポット3選

県指定の重要文化財「鯨組主中尾家屋敷」

鯨組主中尾家屋敷

呼子の朝市通りにある「鯨組中尾家屋敷」は、江戸時代に鯨組主として巨万の富を築いた中尾家の建物。県の重要文化財に指定されています。

当時は「中尾様にはおよびもないが、せめてなりたや殿様に」とうたわれるほど、唐津藩の財政に大きな影響力を与えたのだそう。

豪壮な造りの主屋は、吹き抜けの広い通り土間や時代を感じさせる梁、質素ながらも格式と風格をそなえた座敷などがあり、建物の歴史が感じられます。

勘定場跡の建物は展示コーナーになっており、呼子と捕鯨の歴史を貴重な資料とともに学ぶことができますよ。

  • 【入館料】大人(15歳以上)210円、子ども(4歳以上から15歳未満)100円

    【住所】唐津市呼子町呼子3750-3

    【交通アクセス】呼子町観光案内所付近から徒歩約5分

    【営業時間】8時45分~17時(入館は16時30分まで)

    【定休日】水曜、12月29日~1月3日

潮風を浴びながら大パノラマの景色を一望「風の見える丘公園」

風の見える丘公園

平成元年(1989)の呼子大橋の開通に合わせて開園した「風の見える丘公園」。

加部島の小高い丘の上にあるビュースポットで、シンボルの白い風車が遠くからでもひときわ目を引きます。

展望台から望む景色は、玄界灘に浮かぶ島々や遠くは壱岐まで見晴らせる大パノラマで、夜は美しい呼子港の夜景が楽しめますよ。

  • 【住所】唐津市呼子町加部島3279-1

    【電話番号(問い合わせ)】0955-82-5159

    【交通】呼子町観光案内所付近から車で約15分

    【定休日】火曜、年末年始

海上守護の神で佐用姫伝説ゆかりの神社「田島神社」

田島神社

天平時代(7世紀末から8世紀中ごろ)に建立されたといわれる、加部島にある神社。海上守護の神として広く知られ、遣隋使や遣唐使も航海の安全を祈願して参拝したと伝えられています。

境内には、「肥前国風土記」に記された日本三大悲恋物語の1つ、松浦佐用姫伝説にまつわる佐用姫神社もありますよ。

ここに祀ってある「望夫石(ぼうふせき)」は、恋仲の大伴狭出彦(おおとものさでひこ)が百済に向けて出航する際、その悲しみのあまり佐用姫が石になったものだといわれています。この石に祈願すると添い遂げられる相手と結ばれるといわれ、縁結びの神社としても人気のあるパワースポットです。

  • 【住所】唐津市呼子町加部島3965-1

    【電話番号(問い合わせ)】0955-82-3347

    【交通】呼子町観光案内所付近から車で約18分

呼子の海を満喫できる「遊覧船」

呼子遊覧船

呼子の豊かな海に触れられるクルージングも人気の観光メニュー。海中遊覧の「ジーラ」と洞窟遊覧の「イカ丸」の2種類のコースがあり、それぞれの用途に応じて楽しめます。

鯨をモチーフにした船体が特徴的なジーラは、半潜水型海中展望船。船内の左右の大きな窓から海面下1.2メートルの海中で泳ぐ魚たちの姿を鑑賞できますよ。

イカ丸はその名の通りイカをモチーフにした船で、国の天然記念物にも指定の「七ツ釜」探検を楽しめるのが特徴。

七ツ釜とは、奇岩景勝の地として古来から知られている海蝕洞窟(かいしょくどうくつ)。迫力のある洞窟に近付き、中まで入ることができるのはイカ丸のみとなっています。

いずれも「マリンパル呼子」から出航しており、どちらの所要時間も40分ほど。海の状況によって出航時間が変わることもあるため、事前に電話やホームページで確認しておくことをおすすめします。

唐津市呼子町までの交通アクセス

飛行機や電車を利用する際のアクセス

飛行機を利用する場合、福岡空港または有明佐賀空港からアクセス可能です。福岡空港を利用した場合は、福岡市地下鉄空港線で約80分でJR唐津駅に到着し、そこから昭和バスに乗り換えて約30分で呼子に到着します。

有明佐賀空港を利用した場合は、佐賀市営バスに約30分乗車してJR佐賀駅へ向かいます。その後、JR佐賀駅からJR唐津駅まで約75分で到着し、昭和バスに乗り換えて約30分で呼子に到着します。

レンタカー・バスを利用する際のアクセス

車を利用する場合は、レンタカーでの移動が便利。長崎自動車道佐賀多久インターチェンジから約1時間30分のドライブで呼子にアクセス可能です。

福岡からは福岡市都市高速、西九州自動車道、二丈・浜玉道路を利用して約50分で唐津に到着し、その後約30分で呼子に向かうことができます。

「たびらいレンタカー」を利用すれば早割のプランがあり、よりお得にレンタカーを予約できますよ!

福岡・天神から唐津市街地までは約1時間で、市街地から呼子町までは約30分。町のシンボル・呼子大橋(全長728メートル)橋を渡って、加部島をぐるりと巡るのは人気のドライブコースです。

お車の運転ができない方や、アルコールを楽しみたい方はバスツアーもおすすめ。呼子イカの食事付きバスツアーでは、呼子周辺の観光スポットもあわせて楽しめます。

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佐賀・呼子で味わう!イカだけじゃないローカル旅の魅力

佐賀・呼子の旅は、イカの活き造りや朝市、クルージングなど、ここでしか体験できない魅力が満載です。

6月の旅行を検討されている方は、400年の歴史を持つ呼子最大の伝統行事「呼子大綱引」にも注目。町を二分した老若男女が大蛇のような綱を引き合う様子は圧巻で、観光客も参加して楽しむことができる行事です。

地元の人々の温かいおもてなしや、豊かな自然と歴史に触れられるのも大きな魅力な呼子。ぜひ一度訪れて、五感でその素晴らしさを味わってみてくださいね。