1. 伊勢ファーム|旭川の小さな牧場で作られる「江丹別の青いチーズ」

伊勢ファーム|旭川の小さな牧場で作られる「江丹別の青いチーズ」

【投稿日】2019年07月08日(月)| 北海道発

小さな牧場・小さな工房で誕生した、北海道発のブルーチーズ

江丹別の青いチーズ

道央道・旭川鷹栖ICから車で30分ほどのところにある江丹別町(えたんべつちょう)。蕎麦で有名なこの町は、夏は30度を超える日々が続き、冬は全国一の最低気温を記録するほど厳しい気候の場所。そんな江丹別町に、放牧で乳牛を20頭ほど飼っている小さな牧場「伊勢ファーム」があります。




▲家族4人で経営し、穀物をほとんど使用せず草中心の飼料で育てた牛から搾った牛乳はどこにも出荷せず、敷地内にある店舗でソフトクリームとして販売するほか、その店舗の奥にある小さな工房でブルーチーズに加工されています。

チーズ工房を切り盛りするのは、チーズ職人の伊勢昇平氏。「実家の牛乳を使ってチーズを作りたい」との思いから帯広畜産大学に入学。卒業後はチーズ作りが盛んな十勝で修行しました。その後、江丹別に戻りブルーチーズ作りを始め、試行錯誤の末に誕生したのが「江丹別の青いチーズ」です。



「江丹別の青いチーズ」が誕生したのは平成22年(2010年)のこと。

季節や牛の状態によって味が変わる牛乳の状態をひと目で把握し、牛乳の品質をそのまま生かすため、絞った乳はパイプを通さずに直接バケツに入れ、手作業で工房に運んでチーズに成形するのが伊勢ファームの手法です。

熟成するまでには約2カ月ほどかかり、1日に完成する量も数ホールほどというから、その貴重さが分かります。「江丹別の青いチーズ」誕生後は瞬く間に話題となり、多くの料理人やチーズ愛好家から支持。JAL国際線のファーストクラスやキー局の料理番組でも食材として起用されました。

しかし、このブルーチーズは平成27年(2015)から1年ほど製造を中止。青カビの入り方など品質に納得がいかず、伊勢氏が本場フランスへチーズ修行に出ていたためです。帰国後の平成28年(2016)4月から、完成度の増したチーズを販売しています。



▲こちらは平成28年(2016)12月から販売を開始した「旭川」

地元・旭川高砂酒造とコラボし、酒粕を使って風味を深めたブルーチーズです。青いチーズ熟成に約2カ月、さらに3~4週間の追熟と完成までに約3カ月もの時間がかかる手間暇かけた商品です。現在は高砂酒造の直営店でのみ購入できます。



「江丹別の青いチーズ」は現在、伊勢ファームの敷地内にある直営店「Cow&Calf(カウアンドカーフ)」をはじめ、新千歳空港と旭川空港の一部ショップでのみ購入可能。ただし生産量が少ないため、売り切れ必須。予約はできないので、早めの時間に訪れるのがおすすめです。

▲伊勢ファームオリジナルのソフトクリームも忘れずにどうぞ。ジャージー乳の濃厚な味わいで、ソフトクリーム好きにおすすめです!

■伊勢ファーム
【店舗名】Cow&Calf(カウアンドカーフ)
【住所】北海道旭川市江丹別町拓北214
【交通】JR:函館本線旭川駅から車で約50分
    車:道央道旭川鷹栖ICから車で約30分
【駐車場】あり(無料)
【営業時間】13時~17時(土曜・日曜・祝日は10時~18時)
【定休日】火曜日、冬季は休業
【電話】0166-73-2148
【伊勢ファームチーズ工房 公式フェイスブック】
https://www.facebook.com/etanbetsu.blue/
【公式サイト】
https://shop.asahikawa.style/bluecheese


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【投稿日】2019年07月08日(月)【投稿者】たびらい編集部

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