北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
日本の食糧基地といわれる北海道の中でも、十勝は食の王国として飛び抜けた存在感をもつ。豊かな大地が生み出すおいしい食材が多彩だ。その良質な素材が十勝中から集まってくる帯広は、まさに食いしん坊の天国だ。
広い北海道の全面積の、なんと1割を占めてしまうのが十勝平野。このスケールの大きな広がりは、そのまま農業のパワーになる。ポテトがドッカン、小麦がドッカン。小豆が、大豆がザランザラン。と、日本の収穫量の多くがこの豊かな大地に頼っているのだ。加えて酪農・畜産も全国一の規模。食材が良質で多彩とくれば、食の切り口も当然広がる。十勝ブランドのバター・チーズは日本の乳製品の中心であり、今や全国区の豚丼は、日本のB級グルメの王道をいく旨さと盛りの良さが自慢。スイーツだって負けてはいない。とにかく十勝中から「これ食べて、これ食べて」と選ばれた食材がやってくる帯広。とびきりのおいしさが、あなたの到着を今か今かと待っている。帯広は、ビジネスホテルが中心の為、比較的リーズナブルな旅行が出来る。その為、リーズナブルに抑えた宿泊費用を名物グルメを思う存分あてる事ができる。
[たびらいセレクション]
((のだけともみ)) 野嶽智美
十勝の食の実力は過小評価されているかもしれません。北海道はどこもスゴいよねとかいわれますけど、十勝は別格なんです。農業王国とか、食の宝庫というキャッチフレーズは、大げさでもなんでもなくて十勝の実像なんです。たとえば日本のじゃがいも生産量の約3割は十勝産。今では30種類以上ものポテトがつくられているそうです。マイブームは「インカのめざめ」という最近出回ってきた品種。金色がかった濃い黄色で、甘くコクがある味わいが特長です。このインカのめざめの仲間に、インカレッドとインカパープルという品種もあります。これはネーミングで分かるように、赤い色、紫の色のポテト。この3つを総称してカラフルポテトと呼ぶそうです。肉も、豚・牛・鶏とありますが、注目は高級食材として東京のレストランにも流通し始めた鹿肉。海の幸も、ししゃも、つぶ、鮭などの特産品があります。
帯広のご当地グルメといえば、なんといっても豚丼です。“甘じょっぱい”味に焼き上げた厚切りの豚肉とご飯のコラボは、どんぶりの王道。今や全国のB級グルメファンをとりこにしています。帯広市内にはあのミシュランの北海道版でも紹介された豚丼店もあるほどで、帯広っ子はそれぞれイチオシの店が違うほど、色々な店があります。また、新しい味では牛肉が特産の十勝清水町で生まれた「牛玉ステーキ丼」。ふわふわのスクランブルエッグと味噌味のカットステーキのマッチングが、いい味出してます。あと帯広のソウルフードといえばインデアンカレー。地元密着のチェーン店ですが、噂を聞きつけて訪れるカレー好きが多いそうです。市内中心部には「北の屋台」や「十勝乃長屋」などの市民も通う飲食店が集まった施設もあります。地元の人の生の声を聞きながら、十勝のおいしい味を探してみてはいかがでしょうか。
あと十勝は、そばの産地としても知られています。特に新得町と鹿追町はそば畑の多い所で、道内ではブランドになっています。新得町で生産される「牡丹そば」は、十勝で古くから栽培されてきた品種。今では少なくなってきているそうですが、風味がよく蕎麦通にも人気です。ということで帯広・十勝には地元のそばを、臼で挽いて手打ちで出す蕎麦屋さんが数多くあります。面白いのは、そういう美味しい蕎麦屋さんの店舗に、なかなか味のある建物が多いこと。札幌だと、どんどん開発され建物も更新されてしまいますから、老舗といわれるところでも懐かしい風情を感じさせるような店は少ない。帯広・十勝の名店には味だけでなく、お店の空間もご馳走になるようなところが結構ありますから、ぜひ訪ねてみてください。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
豚丼は、ファストフード店のメニューやコンビニにも採用された丼ものの新定番。帯広市内には行列のできる有名店が複数ある。
屋台の飲食店が集まる屋台村。気軽に飲め、気軽に食べられるカジュアルなスタイルがウケて人気スポットに。地元のグルメ情報はここで収集。
十勝蕎麦のお膝元帯広は、蕎麦屋さんも多い。9月からは新蕎麦が出回るシーズン。蕎麦が特産の新得町、鹿追町ではそば打ち体験できる。
帯広市内の食べ歩きはクルマでの移動が基本となるが、レンタサイクルもおススメ。帯広は平らな土地が多い。空もさえぎるものが少なく、晴れた日のサイクリング気分は最高!<レンタサイクル>おびひろ駅前レンタサイクルおびりん 電話0155-22-8600「りくる」レンタサイクル 電話0155-23-5920<とかち定期観光バス>7/1~10/31十勝バス・帯広駅バスターミナル 電話0155-32-5171
<飛行機で>羽田からとかち帯広空港 約90分一日7往復帯広空港から市内への直通バス 約40分 料金1,000円<JR北海道で>新千歳空港~帯広 特急スーパーおおぞら[1時間52分] 特急スーパーとかち[2時間19分]札幌~帯広 特急スーパーおおぞら[2時間16分] 特急スーパーとかち[2時間33分]<クルマで>新千歳空港から 高速利用で約2時間15分札幌から 高速利用で約2時間30分
食べ物だけでも老舗から新名所まで幅が広い「グルメの宝庫」。一般的に開放している牧場や農園も多く、十勝川温泉のモール温泉は第2回北海道遺産にも認定された。その中でも、日本で最初にモール温泉として有名となったことで知られる十勝川温泉を温泉好きカップルには是非オススメしたい。⇒帯広・十勝のホテルランキングを見る
地元で愛されている帯広の味
「カレーショップ インデアン」のカレーは親しみやすい味で、地元の人も観光客も通ってしまう魅力がある、最注目の帯広グルメだ。店内はいつも混み合っていて活気があり、鍋を持参する客もいる。インデアンでは鍋やタッパー類を持参すれば、それにカレーを入れてお持ち帰りすることができるのだ。地元の人だけでなく、札幌からも鍋を持って来る人がいるそうだ。古くから地元で愛され続けている帯広の味を、ぜひ味わってみてほしい。
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