
郷ノ浦町の沼津地区にある「爾自(にじ)神社」は、車が1台やっと通るほどの狭い山道を登った所にあります。鳥居の横にはコンクリート舗装された駐車場が併設。宮司は常駐していないため、事前に地図などで下調べをしっかりしてから参りましょう。

鳥居をくぐり、拝殿までまっすぐに伸びた参道を進みます。人気もなく、周囲は椿やスギなどの樹木に囲まれ、とても清々しい気分に。拝殿まで歩いた所でふと後ろを振り向いてみると柔らかな木漏れ日が差し込んでおり、神々しさを感じます。
拝殿について参拝しようとすると、賽銭箱のある拝殿の扉は鍵で閉まっています。お賽銭をどう入れたらいいのか迷うかもしれません。扉の取っ手のすぐ下にお賽銭投入口がふたつあります。実はここだけがパカッと開くようになっており、手を入れてお賽銭を下に落とすようになっています。

本殿裏に祭られている高さ2.7メートルもある玄武岩の「東風(こち)石」には、神功皇后が三韓出兵のときに出航の順風を祈った際、この石がふたつに割れて東風が吹き出し、嵐が止み、無事に渡航することができたという伝説があります。東風石に開運祈願する際は、石のくぼみや割れ目にお賽銭を収めると良いですよ。