
明礬温泉の中でも高台に位置する「明礬(みょうばん)地獄」。地獄の噴気が湧き上がるこの一帯は、江戸時代から明礬を採取し始めたという歴史ある場所です。
現在、明礬地獄を管理する岡本屋の祖が明治時代に受け継ぎ、連綿と湯の花も採取されるようになりました。今では遊歩道がつくられ、200円の入場料で見学することができます。

敷地内の遊歩道からは、噴気が上がる高温の地面や、硫黄成分で黄色くなった岩の表面を間近に見ることができ、興味深い見学コースになっています。遊歩道の途中には熱せられた岩が顔を出していたりと、まさに生きている地獄のパワーを感じます。

地面から湧き出た温泉を利用した足湯もあり、自由に入ることが可能。地獄の風景を眺めながら温泉につかれるため、おすすめです。気候によって異なりますが、少し熱めのやわらかい泉質の湯で、散策の疲れも吹き飛びます。タオルは忘れずに持参しましょう。
明礬地獄の遊歩道の最終地点は、遥か別府湾まで見渡せる絶景スポット。空に浮かんでいるようなアーチ型の橋「別府明礬橋」と、その周りの景色を眺めることができます。また、地獄からの展望を楽むだけでなく、記念撮影のポイントとしても。地表からのぼる噴気とともに、すてきな風景を写真に収めましょう。