積雪の由布岳をイメージしたスイーツを、ぜいたくな喫茶室で味わう

湯布院の“名宿御三家”の一つ、「亀の井別荘」。その旅館内にある隠れ家のような喫茶室が、「茶房 天井棧敷(さぼうてんじょうさじき)」だ。もとは造り酒屋を改装しているため、天井を伝う立派な梁が印象的な店だ。
天井棧敷の人気スイーツといえば、何といっても「モン・ユフ」だ。湯布院のシンボルである由布岳の雪化粧をイメージしたデザートで、デンマーク産のねっとりとしたクリームチーズと、ごつごつとした由布岳の岩を表現した干しブドウ、それにたっぷりと生クリームがのせられている。
一見すると濃厚なのかと思いきや、クリームチーズと生クリームのバランスが絶妙で甘すぎず、あっという間に食べてしまう。くせになるような味で、温かいブラックコーヒーがよく合う。
店内は木の色調を生かした落ち着いた雰囲気で、家具や小物もアンティークで統一されている。また、窓からは緑が茂る中庭が見えるので、四季折々の風情を感じることもできる。ちなみに、取材時に話を聞いた店員さんは、「特に雨の日は特等席です」と教えてくれた。