
若衆が奪い合った餅をまく「かまぎ餅まつり」2019年11月24日(日)大分県中津市中殿で「かまぎ餅まつり(鳩餅まつり)」が行われます。
祭りが行われる貴船神社は、景行天皇時代からの習わしが伝わる神社です。祭りは「豊後国風土記」にも記されているほど歴史は古いです。大飢饉の年に仲津郡中臣村宮から白鳥(はと)の大群が口々に芋の苗をくわえて飛来しました。その苗が突然餅に変わり、飢えに苦しむ人々を救ったという言い伝えがあります。以来、餅を奉献する祭祀として伝承され、市指定無形民俗文化財にも指定されています。
かまぎ(かます)とは藁莚を二つ折りにし、両端をコデ縄などと呼ぶ細い縄で縫った袋のことです。祭りでは袋に入れられた白鳥(はと)の形をした神餅をふんどし姿の若衆が競って奪い合い、参詣の人々へのもちまきとして投げられます。祭りの最後には、かまぎを屋根に投げ上げて神への感謝を示し無病息災と、来る年の豊作が祈願されます。
秋も深まる時期に、大分の紅葉を楽しみながら伝統ある祭りに参加してみては。