
松原の中を散策したら、今度は松林に沿って浜辺を歩いてみてください。国民宿舎虹の松原ホテルの脇あたりから浜に出て西の方へ歩いていくと、視線の先に唐津湾に沿って白い砂浜が緩やかなカーブを描くのがわかります。
“二里(にり)”の音が転じて“虹(にじ)”の松原になったという名前のいわれとは別に、弧を描いて延びるその形状を虹に見立てて、そう呼ばれるようになったという説もあります。そんな虹のような曲線を眺められる散歩道です。
東の方を振り返れば、遠くに唐津城を、そして湾に浮かぶ高島を望めます。唐津の地を愛したダイバー、ジャック・マイヨールは、「ここに遊歩道をつくるなら自分の名前をつけてもいい」と言うほど、この浜辺を散歩するのが好きだったといわれています。