歩いて巡るキリスト教ゆかりの地

日本人で初めてキリスト教の聖地・エルサレムへ行ったペトロ・カスイ岐部(きべ)。「オラショ巡礼の道」は、彼の出身地である国東市をスタートし、日本に初めてキリスト教を布教した聖フランシスコ・ザビエルの聖遺物が祭られる速見郡日出町の「大分トラピスト修道院」へとつながる111キロの道だ。日本風景街道にも選ばれた別府湾・豊後水道を望み、キリスト教ゆかりの地を巡りながら歩くことができる。街並みの様子からはキリスト教とは縁遠いと思える杵築エリアだが、巡礼地が多くある。キリスト教信者であった黒田官兵衛が木付城(現在の杵築城)の防備を見聞した際に船をつないだといわれる巨石「孝高石」や、当時の隠れキリシタンが礼拝をするために設けた和風の門が現在も残る「杵築カトリック教会」なども、コースには含まれている。