“あん(餡)”に強いこだわりをもつ和菓子屋

商店街に店を構えて約80年、周囲に甘い香りを届ける老舗和菓子店「松山堂」のこだわりは、「あん(餡)」にある。北海道産のあずきの皮を7割ほど剥ぎ、白双糖でしっかり焚き上げた自家製あんを使用。この上品な口当たりのあんが、地元の老舗みそ醸造元である「綾部味噌」のみそとコラボレーションした「味噌まんじゅう」や、店内オーブンで焼いたサクサク生地が特長の「窯だしクッキーシュー」も若い世代を中心に人気を集めている。また、バターと鶏卵で作られた乳菓・「三万二千石」は、昭和天皇に献上された献上菓として長きにわたって愛され、城下町・杵築の代表銘菓として有名だ。