たちのぼる噴気と硫黄の匂いは、まさに“地獄”を思わせる

雲仙の古湯と新湯の間の白い土(温泉余土)に覆われた一帯、「雲仙地獄」。噴気孔からは白い蒸気がもくもくと噴き上がり、あたりは硫黄の匂いに包まれている。ここには30余りの“地獄”があり、江戸時代にはキリシタン殉教の拷問が行われた舞台としても知られている。歩道が整備されているので、歴史を感じながら散策してほしい。
雲仙地獄に来た際に味わってほしいのが、「温泉たまご」だ。地獄の蒸気を使って蒸した卵には、ほのかに硫黄の香りがして、地獄めぐりの名物となっている。