1. 旧国鉄手宮線|北海道で最初の鉄道廃線跡は、小樽のロマンと歴史が詰まったスポット

旧国鉄手宮線|北海道で最初の鉄道廃線跡は、小樽のロマンと歴史が詰まったスポット

【投稿日】2017年07月11日(火)| 北海道発

JR小樽駅から徒歩10分のところにある旧国鉄手宮線の廃線跡は、小樽の人気観光スポットのひとつ。その歴史は古く、官営の幌内鉄道が明治13年(1880)11月28日に北海道初・日本で3番目の鉄道として手宮から札幌(後に三笠まで延長)まで開通させたのが始まりです。

明治22年(1889)年に北海道炭礦鉄道に譲渡され、石炭や海産物の積み出しで賑わった後、鉄道国有法により1906年(明治39年)10月に買収され国有化。昭和後期まで道民の移動手段として活躍をしていましたが、時代とともにマイカーを持つ人が増え、利用客が減少したことから昭和60年(1985)11月に廃線となりました。

その後は旧国鉄手宮線で使用されていた鉄道施設を残し、歴史的保全を重視しながらオープンスペースを設備。それ以外の区間は、当時の線路がそのまま残されています。平成13年(2001)11月には、廃線跡の一部が遊歩道として整備され一般公開されるようになり、さまざまなイベント会場としても活用されています。



夏季には「小樽・鉄路・写真展」が行われる他、例年7月下旬には「小樽がらす市」を線路上で開催。ガラス工芸を代表する街の一大イベントとして、小樽の工房をはじめ道外の工房なども多数出展しています。「おたる潮まつり」と同時開催されており、当日は小樽市民のみならず多くの観光客の姿で大にぎわい。



毎年2月初旬に1週間行われる「小樽雪あかりの路」のメイン会場のひとつにもなっています。真っ白な雪に覆われた線路沿いに、スノーキャンドルが飾られた姿は幻想的。

「小樽雪あかりの路」の会場の中でも特に静かな場所で、車の音や街の雑踏がほとんど聞こえないので、雪の上を歩く“ギュッ、ギュッ”という足音と共に揺れるキャンドルを眺めながら、心豊かな時間が過ごせますよ。



また同会場では無料で楽しめる「スノー滑り台」なども実施。チューブも貸してくれるので、子どもたちが喜んで参加しています。




「小樽雪あかりの路」期間中は、手宮線からすぐの場所にある市立小樽文学館内周辺でたくさんのイベントも行われています。会場に飾る「スノーオブジェ作り」や自宅でキャンドルを灯すのに使える「ワックスボウル作り」(各有料)は、スタッフの丁寧なレクチャーを受けることができ、誰でも簡単に参加できますよ。

■旧国鉄手宮線
【住所】北海道小樽市色内1丁目
【交通】JR:函館本線小樽駅から徒歩10分
【駐車場】なし
【料金】見学自由

■小樽がらす市
【開催日】例年7月下旬(おたる潮まつり期間中)
【問い合わせ】0134-32-4111 内線263/小樽がらす市実行委員会事務局(小樽市産業港湾部産業振興課)

■小樽雪あかりの路
【開催日】例年2月上旬に約10日間
【問い合わせ】0134-32-4111 内線267/小樽雪あかりの路実行委員会事務局(小樽市産業港湾部観光振興室)

【投稿日】2017年07月11日(火)【投稿者】たびらい編集部

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