和菓子と洋菓子で甘く魅了する菓子のよろず屋。長沼町「森下松風庵」
長沼町|【更新日】2025年3月27日

北海道は銘柄の宝庫。全国的に有名なお菓子メーカーだけでなく、地域に根ざした菓子店も多く存在します。
長沼町にある「森下松風庵」は、創業70年以上の菓子店。昔ながらの和菓子から長沼SNS映えを狙ったケーキまで、伝統にとらわれない菓子づくりに取り組んでいます。
目次
昭和25年に食材の宝庫「長沼」で創業
長沼の風景が散りばめられた店内
長沼町は札幌や新千歳空港から車で約1時間の場所にある人口1万人弱の町。町名はアイヌ語で「タンネトー」と呼ばれる沼に由来しており、和名で細長い沼を意味していることから「長沼」と名付けられました。
基幹産業は農業で、米はもちろん、大豆、小麦、ジャガイモ、サツマイモ、トウモロコシなど、さまざまな作物を栽培しています。
「森下松風庵」は、昭和25(1950)年に長沼で創業しました。初代は菓子職人を目指すも太平洋戦争によって人生を翻弄されました。
けれど夢を諦めることができず、妻の実家店舗の一角を借りて、あめ玉や栗饅頭などの製造販売を始めたのが、同店の前身となりました。
2代目となる森下伸さんは、製菓専門学校を卒業後、先代に弟子入りしました。「菓子作りが大好きで、ほかの道は考えていなかった」とのこと。
お店には伝統的な和菓子だけではなく、洋菓子や、和洋の美味しさを一つにしたオリジナリティ溢れる菓子が並んでいます。
その理由について、「長沼は都市部のように、菓子店がたくさんあるわけではありません。ジャンルにとらわれず、さまざまな商品でお客様に楽しんでいただける『菓子のよろず屋』でありたいと思っています」と語っていらっしゃいましたよ。
店ごと買いたくなるほど美味しいお菓子がいっぱい!
森下さんは、長沼町観光協会会長でもあり、地元の素材を使った商品や地域をアピールする商品を生み出しています。
先代の味を踏襲しながらも新しい菓子づくりに挑戦する森下松風庵。今回は和菓子と洋菓子から6品を選んでいただきました。
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伝統と革新が融合!「森下松風庵」で購入したい和菓子3選
長沼を代表する銘柄「かりんとう饅頭」
こちらはお店の代名詞と呼べる商品です。取引業者から「福島県でかりんとう饅頭が流行っているらしい」と聞き、実物を食することなく独自に開発したというから驚きです。
北海道産の小豆、JAながぬまの小麦、沖縄産の黒糖を使用。サクサクした皮と、しっとりした餡が最高の美味しさを創り出します。
ぜひ自宅でトーストしてお召しあがりください。
饅頭の甘みとクリームチーズの酸味がたまらない「百年太鼓」
長沼町開基100年(昭和62年)を記念して誕生した「百年太鼓」にちなんで発売された商品です。
パッケージは法被をイメージ。商品名だけではどんな菓子か分からないと思いますが、和洋折衷の絶品饅頭です。
北海道産クリームチーズの酸味と白餡の甘みが見事にマッチ。いくつでも食べたくなります。
長沼産きな粉と米分のハーモニー「黒糖きな粉餅」
一見シンプルな「黒糖きな粉餅」もぜひチェックいただきたい商品。
黒糖を使った餡と餅の柔らかな食感、長沼産の大豆で作ったきな粉の豊かな香りが1つになり、思わず笑顔になる美味しさが口に広がります。
年代を問わず喜ばれる!おすすめの洋菓子3選
シアワセを届けてくれるミルクブッセ「口福」
お客様も従業員も、すべての人が幸福になることを願って命名されたこちらの商品。とても柔らかで、イチゴの風味が爽やかなミルクブッセです。
美味しいものを食べているとき、人は幸せな気持ちになりますよね。
記事を書いている私自身も、ライターとして自分の足で美味しいものを探して紹介するのは、読者の方にひと時でも幸せを感じてほしいからです。
そんな同じ思いで作られた菓子に出会えて、まさに「口福」な瞬間でした。
甘やかしてくれてもいいじゃない?「スイートポテト」
しっとりとした食感とサツマイモの甘さが織りなすハーモニーが印象的な「スイートポテト」。
長沼産のサツマイモを、職人の技術でさらに美味しいお菓子に仕立てています。和菓子が好きな人も気に入ると思います。
美味しいという言葉しか見つからない「台湾カステラ」
タピオカミルクティーや、小籠包など台湾グルメにあやかって2020年9月に発売。ブームが去った今も人気商品として定着しています。
シフォンのようなスポンジケーキと特製生クリームの美味しさは絶妙にして最高!サイズが大きく賞味期限が短いので、その日のうちに大勢でシェアして味わってください。
長沼の美味しさをお土産に!
森下松風庵は伝統を重んじながら常に新しい商品を作り続けています。長沼町は新千歳空港からも近いので、ふらっと立ち寄るスポットとしてもおすすめ。
長沼産の食材をふんだんに使った美味しさを、ぜひお土産にしてみませんか?
菓子匠 森下松風庵へのアクセス
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【住所】北海道夕張郡長沼町本町北1丁目1-6
【電話】0123-88-0051
【営業時間】9:00~19:00 (日曜日)9:00〜17:00
【定休日】元旦のみ
【公式サイト】
【アクセス】JR北海道バス長沼中央バス停より徒歩約1分
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。