大船にある国重要文化財「旧石井家住宅」で、江戸時代の暮らしを体験しよう
鎌倉市|【更新日】2023年11月27日

戦国時代、鎌倉で玉縄城の城主として名をはせた北条一族。
そんな北条一族に仕えていた地侍が、石井家です。
今回は、かつて石井家が住んでいた「旧石井家住宅」に足を運び、貴重な農家建築を見学してきました。
目次
「玉縄歴史館」を抜けてすぐ。江戸時代へタイムスリップ
こちらが、「旧石井家住宅」。鎌倉の名城・玉縄城や、玉縄地域の歴史を学べる「玉縄歴史館」に隣接しています。
立派な茅葺き屋根と、風情ある土壁が印象的。江戸時代中期に建てられたそうですが、数百年前の建物とは思えないほど造りがしっかりしています。
隣には竹林があり、なんだか厳かな雰囲気です。心地の良い冷たい空気が流れています。
大きな家ではありますが、入口が小さくて可愛いですよね。頭をぶつけないように注意して、お邪魔しましょう。
ダイナミックな梁が印象的。室内は想像以上に広い
炊事が行われていた土間。当時の暮らしが目に浮かぶ
入口の小ささに反し、室内は想像以上に広々としています。写真からも見てわかる、隆々とした天井の梁も印象的でした。
炊事が行われていたと思われる土間も、居室と同じくらいの広さがあります。
土間には、お米を炊くお釜など、さまざまな生活用品が置かれていました。当時の生活ぶりが目に浮かぶようです。
暖を取る際に使用したのでしょうか。中央には、ストーブのようなものもあります。
「三間取り」の広間。伝統的な農家建築を見学しよう
旧石井家住宅は、「三間取り」という伝統的な間取りが特徴です。
「三間取り」とは、板敷の広間の奥に、デイ(居間)とヘヤ(寝室)が配置されている造りのこと。神奈川県の農家建築に多いといわれています。
広間に囲炉裏を発見しました。こちらで食事をして、家族団らんのひと時を楽しんでいたのかもしれません。
よく見ると、周りには桶や燭台なども置かれており、生活感が溢れています。
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もっと歴史を学びたいなら!「龍宝寺」もおすすめ
旧石井家住宅と玉縄歴史館は「龍宝寺」というお寺の中にあります。玉縄地域についてもっと詳しく知りたい!という方は、龍宝寺も併せて見学してみてはいかがでしょうか。
龍宝寺とは、玉縄城主、北条一族の菩提寺。境内には、歴代城主の位牌が安置されています。
境内で咲き誇る芍薬や菖蒲といった美しい花たちも、見どころのひとつです。
旧石井家住宅、玉縄歴史館、龍宝寺、全て制覇すれば、玉縄の歴史ツウになれるかもしれません!
どこか懐かしい「旧石井家住宅」。先人たちへ思いを馳せる
大船の国重要文化財でもある「旧石井家住宅」をご紹介しました。
建物自体は古いものの、どっしりと貫禄があり、抜群の存在感を放っていました。
室内はとても広く、生活用品からも江戸時代の農家の暮らしぶりがわかります。見学していると、まるでその時代にタイムスリップしたような感覚が味わえました。
伝統的な農家建築を堪能できる旧石井家住宅。玉縄歴史館、龍宝寺も併せてぜひ足を運んでみてくださいね。
▼玉縄歴史館の紹介はこちら
大船「玉縄歴史館」で辿る鎌倉の歴史。難攻不落の名城・玉縄城の秘密に迫る
「旧石井家住宅」へのアクセス
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【住所】神奈川県鎌倉市植木128
【営業時間】9:30~15:30
【公式サイト】https://tamanawajo.jp/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。