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海だけじゃない!緑たっぷりの葉山・長柄桜山古墳群を散策してみよう

逗子市|【更新日】2023年5月4日

海だけじゃない!緑たっぷりの葉山・長柄桜山古墳群を散策してみよう

葉山は山に囲まれた土地なので、自然溢れる散策コースも多くあります。中でも、気軽に訪れることができるのが長柄桜山古墳群。

アップダウンはかなりありますが、コースは短く、子どもも大人も楽しめる道です。

しかも、謎に包まれた古墳時代の遺跡の上を歩けるという貴重な場所。

高台からは海も見える、長柄桜山古墳群を歩いてみましょう!

目次

お手軽に山歩き気分を楽しめる長柄桜山古墳群

長柄桜山古墳群

長柄桜山古墳群は、地元の歴史愛好家によって1999年に発見されました。

それまでは全く知られておらず、三浦半島エリアの歴史を考える上で大発見だったそう。

逗子市と葉山町の境界に位置し、第一号墳と、第二号墳のふたつの前方後円墳がひと続きの丘陵地帯に存在しています。

古墳の周辺は「ふれあいロード」として整備され、約40分ほどの山歩きが楽しめる散策路となっています。

太古へのロマンを感じながら杉の木立の中を進む

最初は急斜面!登りきるとなだらかな散策路が続く

葉山ウォーキング

古墳群の入口は何か所かあるのですが、今回は葉桜住宅地側から山歩きスタート。いきなり急斜面を登る狭い階段が続きます!

木の根が飛び出している箇所も多いので、足元はスニーカーか登山靴がおすすめ。

最初の坂道は5分もかからず登り切り、第一号墳の真横へ出ます。

残念ながら編集部が訪れた日は、第一号墳は整備工事中でした。そこから先はなだらかな丘の上の道が伸びています。

杉と落葉樹、シダ類の葉が太古の時代を彷彿とさせる

葉山ハイキング

第一号墳から第二号墳へ向かう道は、背の高い杉の木の合間に落葉樹が茂る、明るい林になっています。

シダ類がたくさん生えているので、どこか古代の森という雰囲気。

未舗装の道は、少し滑りやすいですが柔らかくて足にやさしい感触です。

編集部が訪れた4月はウグイスの「ホーホケキョ!」という鳴き声が元気に聞こえてきました。

四季の移ろいを感じられる山野草も要チェック

白と淡いグリーンの色合いが美しいホウチャクソウ

葉山自然スポット

山道の脇には、さまざまな山野草の姿が見られ、季節を感じることができます。

白とグリーンのグラデーションが清楚なホウチャクソウの花は、4月から5月が見頃です。

秋ごろには紺色の実をつけ、季節ごとに違う表情を見せてくれます。

ヤマモミジの若葉からやさしい木漏れ日が降り注ぐ

葉山歴史スポット

山道の途中にはヤマモミジの大木がありました。若葉をいっぱいに広げ、山道をやさしい木漏れ日で包んでくれています。

温暖な気候のせいか長柄桜山古墳群の植物は、のびのびと育っている印象です。

取材中、ヤマモミジの木陰から大きなクロアゲハが優雅に飛び立ったり、茂みからタヌキが飛び出す場面も!

生命の息吹が感じられる林でした。

木立の間からは青い海も見える第二号墳でひと休み

木々に覆われているがふっくらとした古墳の形がわかる

逗子歴史スポット

第二号墳は、なんと真上を歩ける道が通っています。写真は円形の部分を横から見た様子。

大きな木がたくさん生えていますが、ふっくらと盛り上がる丘のような形がよくわかります。

築造されたのは4世紀後半頃と推定されており、当時の形がほぼそのまま残っているのだとか。

葺石(ふきいし)や埴輪(はにわ)が出土しており、歴史的なロマンに溢れた場所でもあります。

第二号墳を歩いていくと青い逗子湾の輝きが!

長柄桜山古墳群

第二号墳の上を進んでいくと、木々の切れ間から、逗子湾の水平線が見えました。

鳥のさえずりと、心地よい風に包まれながら、絶景を眺める至福のひととき。

ベンチなどはありませんが、敷物があれば足を休めるのにうってつけの場所です。

下りも坂は急なので、心配な方はここでストレッチなどをするのもおすすめ。

長柄桜山古墳群で森の息吹を感じる散策を楽しもう!

豊かな緑に包まれて、気軽に山歩きを楽しめる長柄桜山古墳群。

急な斜面も一部ありますが、子どもでも楽しめる初心者向けのコースです。

森の空気が心と身体を癒してくれますよ。

比較的新しく発見された古墳なので、まだまだ多くの謎が残されているところも魅力です。

ぜひ、長柄桜山古墳群で散策を楽しんでみてくださいね。

長柄桜山古墳群へのアクセス

  • 【住所】

    神奈川県逗子市桜山7丁目1860‐26

    【料金】 なし

    【駐車場】 なし

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。

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ライタープロフィール

餅田佑子

餅田佑子

大学卒業後はモンゴルで1年暮らした経歴あり。現在はフリーライター。たびらいでは三浦半島を中心とした記事を執筆しています。青ヶ島、礼文島など島旅が好き。ご当地ようかん図鑑を作るのが夢。