絶景だけじゃない!万座毛の見どころ徹底解説&周辺のおすすめ観光スポット
沖縄県|【更新日】2025年9月10日

沖縄、恩納村の海沿いに広がる万座毛。象の鼻のように突き出た岩やサンゴ礁の絶景に加え、琉球王国にまつわる史跡も残り、見どころが満載のスポットです。
散策や写真撮影はもちろん、裏万座毛や周辺の観光施設も充実しており、子どもから大人までワクワク体験が盛りだくさん。
今回は地元グルメやカフェ巡りなど、1日中楽しめる万座毛をご紹介します。
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
目次
万座毛ってどんな場所?
沖縄本島西海岸、恩納村に位置する万座毛。隆起したサンゴ礁の絶壁と象の鼻のように突き出た岩が印象的な景勝地です。
名前の由来は古く、琉球王・尚敬王(しょうけいおう)が「万人が座するに足る毛(野原)」と称したことから。かつては若者たちが夕暮れから夜にかけて歌や踊りを楽しむ「毛遊び」の舞台としても使われ、民謡や舞踊など沖縄文化を次世代に伝える場としての役割もありました。
青く澄んだ海と夕暮れに染まる空の色が織りなす絶景も楽しめ、恩納村の海岸線に広がる自然美と歴史が融合した万座毛。歴史の背景や文化を知ってから訪れると、また違った景色に見えるかもしれません。
なお、公共交通機関が少ない地域にあるため、アクセスはレンタカーなどの利用がおすすめです。
初心者から上級者まで、それぞれの楽しみ方
初めて訪れる人は散策と絶景を楽しもう
万座毛を訪れたら、まずは海岸沿いを歩いて、エメラルドグリーンに輝く海と断崖絶壁の迫力を間近で堪能。潮風を感じながらの散策は、心も体もリフレッシュ。大人の足なら20分〜30分くらいで散策できます。
晴れた日には恩名ブルーの海と青空、広がる自然のグリーンのコントラスト。一枚の絵画のように美しく、思わずシャッターを切りたくなる絶景が広がります。
万座毛の名前の由来となっている広い野原に腰を下ろしてゆったりすれば、沖縄の青い海と青い空をより広く、青く感じられますよ。
2度目の万座毛はマニアックな「裏万座毛」へ
万座毛を訪れたら、ちょっとマニアックな裏万座毛にも足を延ばしてみてはいかがでしょう。駐車場のトイレ脇から続く農道を5〜10分ほど進み、途中のけもの道を抜けていくとたどり着けます。
万座毛の象の鼻を正面ではなく、反対側から望む特別な景観が楽しめる穴場スポット。観光客で賑わう表側とは対照的に、波の音と潮風だけが包み込む静かな時間が流れています。
特に夕暮れ時は、沈む夕日とともに空と海が刻々と色を変え、心に残る絶景が広がっていますよ。足場が悪い場所もあるため、歩きやすい靴で安全に探索してくださいね。
散策と併せてチェックしたい、万座毛の見どころ
岩場に注目!亜熱帯地域ならではの植物
隆起したサンゴ礁の岩場に自然の芝生が広がり、周囲にはアダンやハマスーキ(和名:モンパノキ)が群生する緑豊かな万座毛。
アダンはパイナップルに似た橙色の果実をつけ、葉はパナマ帽やゴザ、かご作りにも利用されてきました。亜熱帯の海岸に生息し、支柱根で強風から身を守ります。八重山地方では新芽が食用にもされますが、果実は繊維質と細かいトゲがあり食用には適していません。
モンパノキは奄美群島以南に分布し、海風に耐える力強い姿が印象的。県の天然記念物「万座毛石灰岩植物群落」の指定を受けており、沖縄本島で唯一見られるイソノギクのような希少な植物も。
琉球の国王をもうならせた恩納ナビーの歌碑
恩納村出身の伝説的女流歌人・恩納ナビーの歌碑が、万座毛入口にあります。1700年代、琉球王・尚敬王(しょうけいおう)が北部巡視で万座毛を訪れた際、多くの村人が集まる様子に感銘を受けたナビーが、波も風も静まり国王を迎える情景を即興で詠みました。
ナビーの歌碑は、恩納村の歴史と文化を今に伝える貴重な存在で、観光の際は立ち寄りたいスポット。村のキャラクター「ナビーちゃん」も琉歌の里をPRしています。
ぜひ足を止めてその詩に込められた想いと、当時の景色に思いを馳せてみてくださいね。
万座毛からすぐ行ける!おすすめ観光スポット
南国グルメを食いだおれ!「おんなの駅」
「おんなの駅 なかゆくい市場」は、地元農家が大切に育てたマンゴーやパッションフルーツ、パイナップルなど色鮮やかな旬の果物がずらり。
あちこーこー(熱々)の出来立てパンが並ぶ「アチココ」の萬座バケットは、恩納酒造の泡盛もろみを練り込んだこだわりの味わい。地元産アーサやモズクの佃煮など、恩納村限定のグルメも多く、人気の琉冰(リュウピン)のトロピカルかき氷は、真夏の暑さを忘れさせる爽やかさです。
市場を出れば、真っ青な海や遊歩道、仲泊遺跡、博物館など見どころも多く、買い物と観光を同時に楽しめますよ。
▼「おんなの駅」の詳細はこちら
「おんなの駅」で南国グルメを食いだおれ
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【住所】沖縄県恩納村字仲泊1656-9
【アクセス】那覇空港より車で1時間、沖縄自動車道、那覇ICより石川IC経由で約40分
【駐車場】あり
【営業時間】10時~19時
【定休日】なし ※各施設・店舗により異なります
【電話番号】098-964-1188
【公式サイト】https://onnanoeki.com/
昔ながらの沖縄が体験できる「琉球村」
古民家や伝統文化を間近で体験できる「琉球村」。園内に足を踏み入れると、築80年以上の古民家や水牛、登り窯が並び、明治末期の沖縄の原風景が広がります。
鮮やかな琉装を纏っての園内散策、オリジナル泡盛作りや手びねりシーサー作りなど、体験プランも豊富。沖縄の伝統文化や暮らしに触れながら、一日中飽きることなく過ごせます。
夜は琉球懐石コースを味わいながら三線の生演奏と琉球舞踊を鑑賞。宴の最後には、笑い声や三線の音に包まれながら、参加者全員でカチャーシーを踊る。沖縄ならではの賑やかさと温かさを肌で感じられる体験は、日常では味わえない特別なひとときです。
▼「琉球村」の詳細はこちら
実は夜まで楽しめる 琉球村でディープな古民家体験
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【住所】沖縄県国頭郡恩納村山田1130
【アクセス】
那覇空港から国道58号線を利用し、車で約1時間沖縄自動車道(高速)石川ICから那覇方面に南下し、国道58号線・山田交差点を右手に進み車で約40分
【駐車場】あり
【営業時間】9時30分~17時(最終受付16時)
【定休日】年中無休
【電話番号】098-965-1234
昭和創業の老舗レストラン「シーサイドドライブイン」
「シーサイドドライブイン」は、海辺にたたずむ開業50年以上の老舗ドライブイン。店内に入ると、横長の窓越しに広がる青い海が目に飛び込んできます。
広々とした約100席ある店内は、ベビーカーや家族連れでも安心。24時間営業でテイクアウトもOKなので、ドライブ途中のひと休憩や夜遅くの軽食にもぴったり。
人気は手作りにこだわった定番モーニングのベーコンと玉子や、ボリューム満点のシーサイドサンド。中華、和食、洋食とバラエティーに富んだメニューが揃っています。海側の駐車場に車を停め、波の音を聞きながら味わう食事は格別ですよ。
▼「シーサイドドライブイン」の詳細はこちら
シーサイドドライブイン |海辺にたたずんで50年 洋食でもてなす24時間ドライブイン
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【住所】沖縄県恩納村仲泊885
【アクセス】おんなの駅なかゆくい市場より車で北上約3分
【駐車場】あり
【営業時間】テイクアウト 24時間、ホール 8時~21時
【定休日】テイクアウト、ホールともに水曜定休
【電話番号】098-964-2272
【公式サイト】https://seaside-drivein.jp/
朝食に利用したい「ハワイアンパンケーキハウスパニラニ」
恩納村の人気カフェ「ハワイアンパンケーキハウス パニラニ」。店内はハワイの片田舎のダイナーをイメージした温かみのある空間で、観光客や地元客で朝から賑わいます。
看板メニューのナッツナッツパンケーキは、オリジナルナッツソースとバナナの相性が抜群。ステーキベーコンパンケーキや目玉焼きトッピングも人気。各テーブルにあるメープルシロップをかければ、さらに本場の味わいに。
アメリカ文化を楽しめるパンケーキ朝食で、沖縄の朝をスタートしてみませんか。
▼「ハワイアンパンケーキハウスパニラニ」の詳細はこちら
ハワイアンパンケーキハウス パニラニ|最高の一日は最高のブレックファーストから アメリカ文化を楽しむパンケーキの朝食!
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【住所】沖縄県国頭郡恩納村瀬良垣698
【アクセス】沖縄自動車道・屋嘉ICから車で約20分
【駐車場】あり
【営業時間】7時~17時(ラストオーダー16時30分)
【定休日】なし
【電話番号】098-966-1154
【公式Instagram】 https://www.instagram.com/paanilani.okinawa/
現地発信!おすすめホテル・旅館は こちら
万座毛を海から観察するツアーもおすすめ!
恩納村の絶景、万座毛を海から楽しむシュノーケリング&マリンスポーツツアー。バナナボートで揺られながらポイントに到着すると、海上から見上げる万座毛は迫力満点。
シュノーケリングは3歳から参加OK。安全講習とインストラクターの丁寧なサポート付きなので、初心者や小さなお子さまも安心。カラフルな熱帯魚やクマノミなど、海の生き物が間近で観察でき、海の世界にお邪魔するようなワクワク感を味わえます。
那覇、美ら海水族館のある本部からもアクセスしやすい立地で、到着日や出発日でも参加可能な沖縄の家族旅行にぴったりのアクティビティです。
現地発信!人気アクティビティは こちら
万座毛で絶景と歴史を楽しみ、周辺スポットも合わせて巡ろう
象の鼻のような隆起サンゴ礁と青い海が魅力の万座毛。遊歩道散策や絶景撮影、裏万座毛での夕景観賞など、見どころがいっぱいです。
周辺は老舗ドライブインや人気パンケーキ店、琉球村など観光スポットも点在。シュノーケリングで熱帯魚やクマノミとの出会いも。
歩くだけで汗だくになるサマーシーズンは、帽子や日焼け止め、こまめな水分補給を忘れずに観光を楽しんでくださいね。
「万座毛」へのアクセス
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【住所】沖縄県国頭郡恩納村字恩納2767(万座毛周辺活性化施設)
【電話番号】098-966-8080(万座毛株式会社)
※「万座毛周辺活性化施設」内は、店舗により営業時間・定休日が異なります
【定休日】なし
【駐車場】あり
【公式サイト】https://www.manzamo.jp/